ユングフラウヨッホ排水処理施設

“Top of Europe”
と言えばご存知のかたもいらっしゃるのでは?
ユングフラウとメイヒ、アイガーからなるユングフラウ3山の
3454M地点にある世界最高峰の鉄道駅ユングフラウヨッホ駅にある
展望施設他の総称です。

このユングフラウ鉄道は、営業キロこそ9.3kmですが、
標高差1393mを登るという前代未聞の山岳鉄道であり、
完成はなんと1912年!100年以上前なのです。
当時の鉄道王アドルフ・グイヤー・ツェラーの発想による壮大な事業で
工事には16年を費やし、総工費は1600万スイスフラン。
(日本円にして約20億3千万。100年前ですから今のお金の価値に直したら
計り知れないのでは・・・)

そんなところになぜ視察をかけたのかというと、
ズバリ「富士山登山鉄道」の実現可能性への備えです。
非現実的であるという指摘もありますが、山梨県側の富士急鉄道を中心に
構想は進捗をしている様子で、静岡県側としても備えを怠るわけにはいきません。
・・・まあ、本当はそれだけではなく、現時点でも問題になっている
富士山の「トイレ問題」「ごみ問題」の対応策としての現実的な視察でもあるのです。

さて、内容はと言えばTop of Europeのバックヤードをみせていただくという
貴重な体験でした。排水処理施設だけでなく鉄道の管理部門、観光客の管理などを
詳しく視察させていただきました。
下水処理は予想以上の設備で、すべての汚水、残飯などをクラッシュして
液体の状態でパイプを通してふもとの街の処理場に送っており、
極寒状態のなかなので、パイプのヒーティング等の工夫についても
レクチャーを受けました。
また、富士山は登山客の数や健康管理、安全管理などのコントロールに
苦心していますが、さすがは100年の歴史ともいえる見事な管理体制で
本当にここまで視察に来たかいがあったと実感をいたしました。

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