私が師事している“平成の思想家”でもある林英臣先生の講義を
本日短時間ながら拝聴することができました。
林先生は浜松出身の松下政経塾1期生。
鈴木康友浜松市長とは塾の同期生ということになります。
かの松下幸之助翁が、1期生のなかで唯一人
「将来思想家として育てる」と宣言して入塾させた
というかただけあって、本当に深く広い思想を修めておられ、
この2年間、私はすばらしい勉強をさせていただいています。
さて、本日の林先生の講義のなかに
『政治家こそは遠き慮り(おもんぱかり)がなければだめだ』
という言葉がありました。
『最近の日本人は大人もこどもも我慢が足りない。
なんでもすぐ手に入れたがる。ワガママが通らないとすぐ騒ぎ立てる。
“こつこつお金をためてやっと欲しいものを手に入れる”とか
“努力に努力を重ねて、成功を手に入れる”というようなことが
少なくなっており、また努力することを嫌うようになってしまった。
“今さえよければよい”そんな考えが蔓延し、政治家までが
“今さえよければよい”という国民に迎合し、この悪しき風潮を
助長している始末だ。多くの国民が「時間軸」を失ってしまっている
今こそ、政治家はしっかりと遠き慮りを持たなければならない』
「遠き慮り」つまりは「将来構想ないしは計画」。
国や地域の未来の設計図を描いてゆかねばならない政治家にとっては
これこそ当然の仕事に思えます。
でも、現実は「選挙に当選するために」とか
「とりあえず今の地位や権力を守るために」などという理屈を
堂々と発言してはばからない政治家が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)
するという誠に情けない現状です。
昨日の自民・民主党首会談。
なにが具体的に話されたのか定かではありませんが、
「自民・民主大連立政権の樹立」もまことしやかにささやかれています。
はてさて、福田さんも小沢さんも日本のリーダーとして
日本の将来をどう舵取りするおつもりなのか。
次回は11月2日に再会談をするとのこと。
とにかく、「遠きを慮って」の政治決断と、
具体的な方向性、中長期の日本国の設計図を示して欲しいと
心から願っていますし、私も「地方」から、「生活」のど真ん中から、
「遠きを慮った政治」をつくるために声をあげ、行動をしてゆこうと
再確認した今日一日でした。