後期高齢者医療制度について

今月から「後期高齢者医療制度」が始まっています。
福田総理は「名前がよくない」と言っているようですが、
実はコレ、名前どころか中身に相当に問題アリ!
といえるものなのです。

「75歳以上の人は保険料全員負担で年金から天引きとする」
つまりは、いままで被扶養者だったかたにも
保険料負担を求めるということです。
3月現在、被扶養者は全国で約200万人!
このかたがたに重い負担がかかります。
 実は、この被扶養者への負担にはかなりの反発があり、
政府は「半年間の凍結とその後の半年間は9割の減額」を
打ち出してお茶を濁していますが、
結局1年後には”弱者を追い詰める”ことに変わりはありません。

「年金受給が年間18万円以下のかたは、保険料を年金から天引き
しないかわりに、支払いが1年以上滞ると医療費が全額自己負担」
ということにもなります。

これでは、75歳以上の高齢者は病気になっても
あまり医療を受けさせない、
また貧しい高齢者は医療にかかるな、
と言われているようで
非常にショッキングな内容なのです。

実は、これの地獄絵のような現実は
すでにアメリカでおこっていることで、
日本もアメリカ型に移行したんだ、といえばそれまでですが
市場主義の論理を、弱者をたたくことのために
振りかざすことには、私は大いなる疑問を覚えます。
ますます、”日本の良さ”が失われ、
毒されているように感じるのは、私だけではないはずです。

「弱きところにこそ、我らが貸し与えられた権力を行使せん」
というのが私の政治権力を行使する基本信条ですが、
非常に納得のゆかない後期高齢者医療制度です。
はたして、県や市町はこれでよいと思っているのでしょうか。
まだコトの重大さに気づいていないように思えてなりません。

年金からの最初の天引きは4月15日です。
ご高齢のみなさんの混乱と怒りが目に見えるようです。
どちらの立場に立って戦うべきかは明白ですね。
やはりこれからは、政治の主戦場は永田町ではなく
「生活感のない国 VS 生活感の地方」の
闘いにしなければならないと痛感する今日この頃です。

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