ガソリンの話をせねばなるまい

5月2日。
さすがにガソリンの話をせねばなりますまい。

ご承知のように、昨日暫定税率が復活し
浜松でも軒並み30円程度の値上げとなる
153円~160円という看板が立ち並んでいます。
今朝も街頭演説をやりながら、ちょうど対面にあった
ガソリンスタンドの店員さんのお疲れ顔を、
複雑な思いで見つめてしまいました。

先日の山口2区の補欠選挙は、保守王国山口県において
民主党が”完勝”といって良いような勝ち方をしました。
もともと候補者であった平岡さんは現職衆議院議員(中国比例)
であっただけでなく、その前の選挙では自民党のサラブレット
佐藤栄作元総理のご子息である佐藤信二衆議院議員を破って
当選してきた”実力者”だけに、当然の結果なのかもしれませんが、
くしくも相手が国土交通省のエリート官僚であっただけに、
今回の山口2区の選挙結果は、
イコール「道路特定財源・暫定税率復活NO!」とも読めるわけで、
その直後のこの処置は、自民党がまさに”KY(空気を読めない)”
どころか、しゃにむに「既得権益防衛」のために、
暴走をはじめたとしか解釈のしようがないところまで
きてしまったのだな、と感じるのは私だけではないはずです。

私は地方議員として
いまの地方自治体の板ばさみの苦しみがよくわかります。
国土交通省は、地方自治体に対して、
「早期に暫定税率が復活しないと、●●の道路ができません」
「交通安全対策が滞り、子どもが危険です」
「あと少しで完成の工事もとまってしまいます」
などという、恣意的なチラシを作成させて、
当事者や担当の行政官、首長、議員の首を
真綿で締め上げるようなことを各方面で展開しています。
でも、それを説明しなければならない担当者も
「おかしい」「なにか変だ」と思いつつ、
「権力」という名の得体の知れない”瘴気(しょうき)”にやられ、
いつのまにか「組織防衛すなわち既得権益防衛」に加担して
しまっている、という悪循環です。

また、このところのマスコミ報道は、
「ガソリンがいくらになった」というような
発生事象しか報道していませんが、
実はこのあと、5月12日には
昨日の暫定税率の復活同様3分の2条項を使っての再可決で
「財源特例法」が通ってしまいます。
これは、「暫定税率を10年間延長する」という内容で、
今までの「暫定期間は5年」を倍にして担保するというハナシです。

なりふり構わず「既得権益」と「体制防御」に走る自民と
「とにかく解散総選挙」というハナシしかみえない民主。
言論あっての議会のはずなのに、この国の国会は
どうしてしまったのでしょうか。
GWで、例年だと「外遊」が多い国会議員ですが、
今年はGWを返上して、徹底的に議論をするんだ!
そう叫ぶ国会議員が続出している、というような
そんな国会でなくてはならないはずなのに・・・・
不思議でなりません。

我々地方議員に「現場はどうでしょうか」と
問いかける国会議員が、数は少なくとも存在するだけ
救いではありますが・・・

本当に地方が立ち上がらなければいけない時代が
急速にきてしまったんだ、と痛感する今日この頃です。
われわれ生活の現場にいる地方議員が、しっかりと声を上げて
もっともっとがんばって、”国に物申す!”気骨をもって
戦ってゆきたいと思っています。
もちろん、気概だけでなく財源処置についての理論武装を
しっかりせねばなりません。ますます時間がなくなりますが、
ここががんばりどころ!

これからは、後期高齢者医療問題も含めて
国会にお任せでない、「口をだす地方」として、
「地方の代弁者」としての県議会、
「日本の未来を力ずくで手繰り寄せる」くらいの元気な県議会、
そんな議員であり、そんな議会が形成されてゆくよう
気合を入れ直した、この”ガソリン騒動”です。

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