再審査となった第87号議案、教育長人事についての
総務委員会の参考人招致がおこなわれました。
午前中の、溝口紀子教育委員長の質疑は「秘密会」でおこなわれましたので
残念ながら内容をご報告することはできません。
午後には、高木桂蔵氏をお招きして、ご本人の希望通り公開で委員会質疑が行われました。
刑法上不問となっている過去の逮捕歴のことについての質疑もおこなわれましたが、
本来お聞きしたかった本筋である教育論についての質疑応答がおこなえたことは、
ほんとうに大切な議会の果たすべき仕事が、やっとできたと感じています。
結果は「否決」となりましたが、
熱意にあふれる教育論をお聴きできた一方で、
公人としての教育長としては疑問を感じる内容もあり、
たぶん、否決理由については高木先生もお気づきの点もあろうかと推察しますので、
先生もご納得がいく委員会での所信表明および質疑であられたのではないかと感じます。
高木先生には、プライバシーの問題等も含めてお詫びを申し上げるとともに、
敬意と感謝を表したいと思っています。
ただ、返す返すも、結果はおなじであったかもしれませんが、
本日程の中でこの参考人招致が行われていれば、こうした混乱がおきなかったであろうと
残念でなりません。また、同時に議会全体として今後こんな失態が起きないように、
一人一人の議員が責任を感じ、矜持を正してゆかなければならないと思っています。
来週の本会議採決でこの人事案の賛否は決まりますが、
もはや結果は明白ですので、知事は次なる教育長候補の人選にはいられることと思います。
今回の質疑を通して、県当局の事務方の候補者の身体検査や思想調査がずさんであったことも
明らかになっています。次は、しっかりした調査を知事に届けたうえで、
候補者の提出に至っていただかねばならないと思っています。
なんにしろ、大切な静岡県の教育を担う教育長人事です。
選挙戦と重複してしまうかもしれませんが、県議会議員としての職務を第一に
しっかりと次の人事案についても審議に取り組みたいと思っています。